娘が僕にだけ“イヤイヤ期”を発動する…(笑)
――当時はプロレスを引退されてから2年目、待望のお子さんでしたね。
そうですね。プロレスラーは結婚が早い人が多く、先輩の天龍源一郎さんや三沢光晴さんも、練習のときに娘さんを連れてくることがありました。ウェイトトレーニングの間、リングの上で遊ばせている姿を「いいなあ」って、とてもうらやましく見ていました。
そのときの印象があったので、僕も結婚したら娘が欲しいなってずっと思っていました。
ただ、どうも生まれたときから、僕の顔を見ると泣き出してしまうんです。なぜか僕にだけ“イヤイヤ期”を発動して、「どうやって接すればいいんだ?」って最初は悩みました(笑)。
――小橋さんは体が大きいので、びっくりしたんでしょうか?
妻もそんなふうに言っていましたけれど、どうでしょう。一つだけ思い当たることがあるとすれば、抱っこしたときかな? 現役時代のけがで両膝を手術していて、膝の痛みがあったので抱っこは必ず座ったままにしていたんです。
首も大きな手術をしていて、その影響で思うように腕の力が入らないときもあります。万が一、抱っこしたまま落としちゃったら危ないじゃないですか。だから、立って抱っこしたときに、ちょっとだけ強くギュッとしてしまったのかもしれません。もしかしたら、それが娘のトラウマになってしまったのかな。

小学校の運動会では、場所取りと応援係です
――娘さんが幼い頃、育児にはどのように関わりましたか?
おむつの取り替えをしたのは、娘が1歳くらいのとき。最初はタイミングがよくわからなくて、気がついたら妻がやっていてくれたので、あまり出番がありませんでした。
ある日、妻から「もうそろそろおむつが取れる年齢になるから、今やっておかないと後悔するよ」って言われて、やるようになりました。
いざ、やってみたら楽しくてね。自分の娘だから、うんちだってぜんぜん汚いとは思わない(笑)。それからは、おむつの取り替えは僕の担当になりました。だから、おむつが取れたときは、なんか寂しかったですね。
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