“絶対王者”と呼ばれ、プロレス界で数々の伝説を築いた小橋建太さん。2013年の引退後も、プロレス興行『Fortune Dream』のプロデュースや、エニタイムフィットネス等々力店の経営など、精力的に活動を続けています。そんな小橋さんですが、小学4年生の娘さんの育児にも奮闘中。リングとはひと味違う、パパとしての素顔に迫ります。※後編〈元プロレスラー小橋建太が語る一人娘への思い 「教えていないのにいいパンチを打つ。でもプロレスは絶対ダメ!」〉へ続く
【写真】小橋さんと妻、娘の家族ショットなどはこちら(全4枚)クリスマスの日に妻の妊娠を知り、嬉しくてたまらなかった
――娘さんが誕生された頃を振り返って、当時はどんなお気持ちでしたか?
妊娠を知ったのは妻と出会ってから18年、結婚してから4年目のクリスマスの日でした。結婚当初から子どもはほしいと思っていましたが、こればかりは天からの授かりもの。妻の妊娠を知ったときは、信じられないくらい嬉しい気持ちでしたね。
ただ、娘が生まれるときは「難産」という言葉では表しきれないほど大変でした。母子の命にも関わるような危険な状態で、集中治療室にも入りました。
僕には何もしてあげることができず、内心はオロオロして待つばかりでした。周囲からは、落ち着いて待っていると思われたそうです。
――実際は、緊張されていたということでしょうか。
もちろんです。プロレスの現役時代も、東京ドームや武道館などの大きな舞台で何度も試合をしましたが、周りからは僕がぜんぜん緊張していないように見えると言われていました。そんなまさか! ですよ。試合前は緊張します。逆に緊張しなければ、いい試合もできません。
ただ、プロレスの試合は練習であったり、これまで努力を幾重にも積み重ねてきた結果であって、あくまでも自分の責任です。その点、妻の出産は違います。
何もできないから、病院の待合室のソファで、母子ともに安全に無事に生まれてくれることを静かに祈っていました。
元気な女の子を産んでくれて、妻には本当に感謝していますし、元気に生まれてきてくれた娘にも感謝しています。
