生きもの3 サケ 千歳川に帰るサケの割合は?
淡水大水槽では、サケのほか、幻の魚ともいわれるイトウやチョウザメの仲間も。「悠々と泳いでいるね!」
海に囲まれ、豊かな水産資源に恵まれる北海道。なかでも、サケは北海道を代表する水産物です。千歳川に隣接する「サケのふるさと千歳水族館」は、稚魚から成魚まで、サケの観察ができる水族館。
「千歳では、明治時代から人工ふ化放流事業を行っています。毎年春、ふ化場で約3千万匹の稚魚を放流、約3年後に川に戻ってくるサケの割合はおよそ100分の1なのです」(菊池基弘館長)
「想像より全然少ない!」と長嵩君。命の尊さを感じた北海道の旅となりました。
サケの成長を観察
稚魚にも会えます
サケの稚魚から成魚まで観察できます。写真はサケの仲間、マスノスケの幼魚。
サケのオス・メスの成魚の模型。年齢などによって差はありますが、平均60~70㎝。
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大迫力!
繁殖のために川に帰ってきたサケは「イ ンディアン水車」で捕獲し、採卵・受精・ ふ化を行います(水車設置は7月中旬~ 12月上旬ごろ)。
支笏湖を抜けて、石狩川に合流して日本海に流れる全長約108㎞の千歳川。水中観察窓からは、 川の中の四季を観察できます。
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サケの稚魚を放流!
稚魚の放流を体験。稚魚は北海道から3千㎞以上離れた北 太平洋の海で成魚になります。生き残り、繁殖のために帰 ってくるのはほんのひと握り。※放流体験は3~5月上旬
「元気に育ってね」と川に放しました。 小さくてかわいい。
(取材・文:AERA with Kids編集部 撮影:和仁貢介=写真映像部)
〇企画協力:星野リゾート トマム
AERA with Kids 2025年 夏号
AERA with Kids編集部