一方で、シーラカンスやカブトガニのように、何億年も姿を変えずに生き残っている「生きた化石」と呼ばれる動物もいます。これらの動物は、環境が大きく変化しなかった深海などの特定の環境に適応していたから、進化の必要性がなかったと考えられています. また、大量絶滅期を生き残った種は、その時代の環境に適応していたため、進化の速度が遅かったり、止まったりする場合があります。
生物が進化するかどうかは、遺伝的な多様性、環境の変化、自然選択の圧力が複雑に絡み合って決まります。
なぜオスは派手?
Q.どうしてオスのほうがだいたい派手なんですか?
A.オスの生物が派手な理由は、主に性淘汰(せいとうた)と呼ばれる進化が原因です。性淘汰は、異性を引き付けたり、同性を打ち負かしたりするために進化した特徴を指します。
繁殖期に少しでもほかのオスよりも派手な色彩や形状を持つオスがメスに選ばれると、これにより、オスがより派手になっていく競争が始まります。メスは自分に最適な遺伝子を持つオスを選びやすくなるから、派手さは目印としてメスには好都合です。オス同士の競争においても、目立つ特徴は重要です。シカの角やクワガタの大顎は、他のオスを打ち負かすための武器として機能するからです。
オスの派手さは主に異性を引き付けるための性淘汰によるものなのですが、例外もいろいろ存在しますから、まだ私たちにはわからない力がオスを派手にしているのでしょうね。
※1月に実施した「AERA with Kidsフェスタ2025」でお答えできなかった方の質問・回答をご紹介しました。
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