特に注意しなければいけないのはアレルギーをもつ子どもたちです。その場合はアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
セアカゴケグモは1995年に大阪府で初めて発見され、現在は全国的に分布しています。このクモは毒を持ち、かまれると軽い痛みから始まり、腹痛や胸痛を引き起こすことがあります。セアカゴケグモは攻撃的ではなく、触ると咬まれることがあるので、素手で触らないように注意が必要です。軍手などを着用して作業することが推奨されます。
子どもたちが触れる可能性がある場合、安全を最優先することが重要で、次いで知識を深めることが大切です。安全に観察や学習ができれば恐れることも少なくなるでしょう。クモやアリなど小さなものを拡大しないとよく見えない場合が多いですが、透明なガラス瓶あるいはプラスチック容器で蓋をするようにして捕まえると手で触れないですみます。そして虫眼鏡などでじっくり観察すると良いです。
なぜ動物の心臓の速さはそれぞれ違う?
Q.なぜ、動物たちの心臓の速さは、それぞれ違うのですか?象はネズミよりも遅い?(小3、タク)
A.動物たちの心臓の速さは体の大きさによって異なります。それは主にその体のサイズや代謝速度に由来するからで、一般的に、体が小さい動物ほど心拍数が高く、代謝が速い傾向があります。例えば、ハツカネズミの心拍数は1分間に600〜700回と非常に速いです。これは、エネルギーを効率的に消費するために必要な代謝速度が高いためです。一方、体の大きな動物は代謝が低く、心拍数も遅いです。例えば、ゾウの心拍数は1分間に約20〜30回と非常に遅いです。この低代謝率により、体への負荷が少なく、細胞のダメージも少なくなるため、長寿の傾向があります。
進化する動物、しない動物の違いは
Q.進化する動物としない動物は、なんでいるのですか?
A.進化する動物としない動物がいるのは、進化の条件と環境への適応が異なるためです。進化は、生物集団の遺伝的な特徴が世代を経て変化する現象であり、一般に、集団内に特徴の異なる個体が存在し、この特徴の違いが遺伝子の違いに起因し、特徴の違いに応じて生存率や繁殖率が異なると進化が起こりやすいと考えらます。
気候変動のような急速な環境変化に対して、生物は順応、分布域の変化、進化のいずれかで対応する必要があり、これらの対応がうまくいかない場合、絶滅に至る可能性があります。
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