今も子どものこと、学校の行事のこと、誰かが困っていること、お互いの思い、家族のあらゆる情報を共有している。そこをしっかりやっておくと、思いを一つにできるというのはありますよね。
――夫婦間でもいわゆる「ほうれんそう(報告、連絡、相談)」が大事なんですね。
「ほうれんそう」も大事ですが、子どもを学校に送っていくとか、何か家のものを買い物に行くとき、妻は絶対に「たぁくんだけ行ってきて」ってこと言わないんですよ。僕ら、家にいられるときは、なるべく一緒に行動している。一緒に分かち合いたいタイプというか、僕もそうしたいし、そういう意味でも相性がよかったというのはありますね。
一番好きな育児は“おむつ替え”
――子育てを通して1番変わったと感じるところはどんなところですか?
父性の部分じゃないですかね。もう、父性が芽生えまくっています(笑)。子どもを見ていると無性に抱きしめたくなったり、この子たちのためならなんでも頑張れる、と思えてしまいます。この何の感情にも当てはまらない、無償で動ける気持ちを父性と言わずなんと呼ぶか、みたいな(笑)。
僕、育児のなかで一番好きなのがおむつ替えなんですよ。おむつ替えって新生児からおむつを卒業するまでずっとやるじゃないですか。最初は柔らかいうんちだったのがだんだんしっかりしたうんちに変わっていく。今日はうんちが柔らかいなぁとか、今日はちょっと硬いなぁとか体調チェックもできる。おむつのサイズも変えながら、おしりふきシートもここのメーカーがいいとかどんどん詳しくなるし、おむつを卒業してトイトレ(トイレトレーニング)に行くまでの過程もおもしろくて楽しいんですよ。リアルに子どもの成長を感じられるので、ぜひいろんなパパにやってほしいです。
――長女を子育てしていたころと、今。世の中のパパたちの変化はどう感じますか?
父親も育児に参加するようになって、全体的に育児に関する興味とか関心が高まっているな、という変化は明確に感じます。
僕は子育てとか家族に関するトークショーやイベントをやっているんですが、そこにもパパたちが来てくれるようになって。僕がイクメンと呼ばれ始めた15年ぐらい前は、会場を見渡してもほとんどママたちしかいなかった。でも今は夫婦で来てくれる方も多いし、育児について男性が質問してくれることも増えました。
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