愛妻家であり、育児にも熱心なパパとして知られる杉浦太陽さん。現在は17歳長女・希空(のあ)さん、14歳長男・青空(せいあ)さん、12歳次男・昊空(そら)さん、6歳三男・幸空(こあ)さんを育てるベテランパパ。ですが、第一子を授かったのは18年前、26歳のころでした。世の中の価値観も今とは異なり、パパの育児参加率も低かった時代。どう育児と関わり、いかに父親としてのマインドを育てて来たのか、お話を伺いました(1/全3回)。第2回<杉浦太陽は長女・希空さんの反抗期をどう乗り越えた?「急に目も合わせてくれなくなって…地獄の2年間でした(笑)」>に続く
【写真】杉浦さん・辻さん夫婦の結婚式のショットはこちら(ほか、全4枚)友だちに“つれないやつ”と思われるのが怖かった
――パパになったばかりのころはどう育児と向き合っていましたか?
当時僕は26歳、妻(辻希美さん)はハタチですから、右も左もわからない状態でした。育児書を読んだりもしましたが、困ったことがあれば親に聞き、周りの力を借りながら、ちょっとずつ親として成長していった感じでしたね。
僕、子どもが産まれる前に男性がまずやるべきことは、自分で自分に「お前は父親なんだぞ!」と言い聞かせることだと思うんです。女性はつわりがあるし、体も変化して母親になっていくと思いますが、男性は何にも変わらないから。だから自発的に自覚を持たないとダメ。
そう感じて、僕がまずやったのは、妻の検診日に一緒に行くことでした。仕事のスケジュールも合わせて、ほぼ毎回行ったんじゃないかなぁ。やっぱりエコーの写真を見たり、赤ちゃんの心音を聞いたりすると「うわぁここに命があるんだ」と感動をするし、父親としての自覚が芽生え始めるんですよ。さらにうちは「立ち会い出産をしないと子どもを抱っこさせないよ」と言われていたので……ま、言われなくても立ち会いたかったんですけどね(笑)。
一人目は難産で陣痛が来るたびに手を握って、テニスボールを背中に当てながら……その大変な時間を共有したことですごく妻のことを尊敬しましたし、「産んでくれてありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」という思いで涙が出た。そこでしっかり父親としての自覚や責任感も持てました。そういう面でも立ち会って本当によかったですね。
