――漫画では節約のコツがたくさんです。

 お出かけに水筒を持っていったり、冬に安売りされている炭酸水を夏までストックしたり。そのほか、お風呂は養生テープを貼ってその位置までしかお湯をためない、浴槽はシャンプーで洗う、私服のパターンを決めて“制服化”しムダな服は買わない……などなど、今まで夫とやってきたことをまとめました。夫の節約ワザに「そんなことまでするの!?」と驚きつつも楽しく暮らしています。

健康を害するほどの節約はNG!

――家賃45000円に対し高熱費は2万円とお高めです。

 極端な節約をしないことが、わが家流です。お風呂が大好きなので水を節約しつつもお風呂は毎日入り、お湯も変えています。無駄遣いはだめですが、一番大切な健康を害さないように気を付けています。

 食事に関しても、「もやしだけを食べる」「お腹がすいているのに、食べる回数を減らす」といったことはしません。一日3食を食べますし、お酒やお菓子などもいただきます。

――その後、お子さんをご出産されたと聞きました。

 結婚して1年後、関西に引っ越し、結婚4年目ごろには少しだけ増額して2人で13万円の生活をしていました。2023年に出産してからは、子どものものがいろいろかかるので月16万円くらいを目安に家計管理をしています。

米の高騰、どう対処している?

――最近は特に物価高で、食費が気になる家庭も多いと思います。いしいさんが実践されていることは?

 今はお米が高いですよね。うちでは、業務用スーパーで、5キロ=3200円のカルローズ米を買ってきて、1キロ=300円ほどの麦を混ぜて炊いています。「給水時間を長めにしたら、もう少しふっくらするかも?」「麦を入れたら食感も良いし、コスパも良い?」などと、二人で話しながら炊き方を工夫しました。

 フランス料理の「キッシュ」づくりにもはまっています。買えば高いキッシュですが、家で作れば安く、自分たちに好みに作れます。最初、私がホットケーキミックスで作れるレシピを参考に作ったところ、夫が「自分も作ってみる!」と工夫しはじめました。「チーズを入れてボリュームを出せば、安い部位の鶏肉でもOK」「余った野菜を入れてみよう」など10回ほど試作を繰り返し、わが家の理想のキッシュレシピが完成しました。キッシュと飲み物を持って家族で公園に行けば、とっても幸せな気分になります!

次のページへ節約の極意とは
1 2 3