社内学童では、保育士さんが子どもたちを見守ります。「お父さん・お母さんを探そう!」とオフィス内を探検したり、さまざまな素材の紙で紙飛行機を作る工作タイムがあったり。2023年10月にスタートした体験型環境学習プログラム「つなげるーぱ!」の出張授業も実施するなど、コクヨならではの知的好奇心を刺激するプログラムを多数用意しました。

 オフィスツアーでは子どもたちが「探検シート」を手に社内を歩き回り、社員に突撃インタビューする場面も。「ぼくはこんな仕事をしているんだよ」と、社員たちはイキイキと説明してくれ、親が普段どんな仕事をしていて、働くとはどういうことなのかを、子どもたちが肌で感じる貴重な機会になったようです。

みんなで工作やお絵描き!

 一方、子連れ出勤は、保育士や運営スタッフは配置せず、保護者自身がお子さんを見守りながら仕事を行うスタイルです。オフィス内に子ども同伴で勤務できる専用スペースを設け、保護者が仕事をするあいだ、子どもは宿題をしたり絵を描いたり。会議をするパパの隣で宿題を進めた、というお子さんも。こちらは、小学校4年生以上の参加が比較的多かったですね。年が近い子同士で仲良くなり、おしゃべりする場面も見られました。

ママがお仕事をしているそばで、子どもは勉強や読書

社内学童は95%、子連れ出勤は75%が「また利用したい」

——実際に利用された社員の反応はいかがでしたか?

 大阪本社と品川オフィスを合わせて、社内学童はトータルで延べ41人、子連れ出勤は延べ18人の子どもたちに参加してもらいました。どちらもポジティブな声が多かったです。

 社内学童は「子どもが近くにいることで安心感があり、預け先やお迎え時間を気にせず仕事に集中できた」、子連れ出勤は「子どもだけの留守番を回避できてよかった」「親の職場を知る良い機会にもなった」といった声が寄せられました。

 特に社内学童では、初対面同士の子どもたちがあっという間に仲良くなって、賑やかな雰囲気になり、「まだ帰りたくない」という子も出てくるほど。親の仕事への理解も深まったようで、「働くって大変なんだな」という声や、「大きくなったらコクヨで働きたい!」なんてうれしい声もありました。

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