テキストに、ネガティブな言葉をポジティブに言い換えた一覧表が掲載されているんです。これがとても興味深くて。たとえば、「うるさい」は「元気」、「友達がいない」は「自立している」、「頼りない」は「温厚、やさしい」……。そこに「貧乳」はなかったのですが(笑)。

子どもの疑問には質問で返す

 子どもになにか聞かれたら、「質問」で返すことも目からうろこの学びでした。

 大人のプライドでつい教えたくなってしまうものですが、そこを張り合っても仕方がありません。「え、なんでだろうね、なんでだと思う?」と知らないふりをする。それが大切なのだそうです。すると、子どもは自分で調べたり考えたりするようになる。

 でも私、これは勉強を始める前からいつもそうしていたんです。だって、本当にわからなかったから(笑)。どうやら私の接し方は正解だったようです。

 資格の取得がきっかけで、子どもたちとの触れ合いがもっと楽しくなりました。これから、子どもの「友達」がたくさん増えるといいなあ。

(取材・文/三宅智佳)

※前編<鳥居みゆきに聞く、「発達障害」支援の資格を“スピード取得”した理由 「ご飯も食べずにテキストを読み込んだ」>から続く

【前編はこちら】鳥居みゆきに聞く、「発達障害」支援の資格を“スピード取得”した理由 「ご飯も食べずにテキストを読み込んだ」
やねの上の乳歯ちゃん

鳥居 みゆき

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三宅智佳
編集者・ライター 三宅智佳

編集者、ライター。出版社で女性誌の編集を経て、フリーに。ファッション誌や書籍を中心に活動、現在は「AERA with Kids」誌面の編集・執筆を多く手がけるほか、WEBでも子育てや教育分野、著名人インタビューなど精力的に執筆を行う。生活まわりのグッズや本紹介も得意。

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