肉は下味を軽くつけてから冷凍する

 冷凍庫には、野菜のほかにお肉もぎっしり入っています。ふるさと納税の返礼品でいただいたものが多いので、それはそのまま冷凍しています。

 安売りのときに大量買いしたお肉も入っています。小分けしてフリージング用の保存袋に入れるのですが、そのとき酒としょうゆで軽く下味をつけておきます。そのほうが味の劣化が起きにくく、味がしみこんでいるので調理もしやすいです。

 最初から「から揚げにする」など決まっていれば、味を濃い目にしてにんにくやしょうがなども加えて冷凍しますが、使い道が決まっていないときには味つけは薄め。そのほうが、応用範囲も広がります。

 子どもたちが大好きな超時短メニューといえば、「豚バラ肉のひつまぶし風」です。

 豚バラ肉を1センチ幅に切って、斜め切りしたネギもいっしょに炒めます。そこにみりんとしょうゆ、砂糖かはちみつで味つけして、ごはんの上にのせるだけ(はちみつは、1歳未満の乳児には与えないように気を付けてください)。

 1杯目は「豚丼」として食べますが、2杯目は「おすまし(だし汁)」を上からかけて食べるので「ひつまぶし風」なんです。

 イベント性があるのに超簡単。ごはんさえ炊いていれば、10分もせずにできてしまいます。もちろん冷凍している肉で作れます。

 私の場合、仕事から帰ってきた後に、キッチンに立って野菜を切ったり、肉を炒めたりしていると、不思議と気持ちが穏やかになるんですよね。私にとってキッチンは仕事モードからプライベートモードに切り替わるための場所になっているのかもしれません。

 そして子どもたちの「おいしい!」を聞くと元気が回復します。だから私は、どんなに忙しくてもキッチンに立ちたくなっちゃうんです。

(構成/神 素子)

ギャル曽根に聞く「物価高に負けない」時短レシピ9選 「肉や魚が高い!」そんなときに“置き換え”できる食材とは?
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ギャル曽根

ギャル曽根/1985年京都府生まれ。3児の母。2005年「元祖!大食い王決定戦」でデビューし、おおらかな食べっぷりで人気を博す。タレントとして活躍する一方、「食のプロ」としてレシピ本の出版などをおこなう。調理師免許や野菜ソムリエの資格をもつ。 公式YouTubeチャンネル「ごはんは残さず食べましょう」 オフィシャルブログ「ごはんは残さず食べましょう

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