――「寂しい子」に育てないというのはどういうことでしょうか。

 寂しい気持ちがあると、少し嫌なことでも、優しい言葉に惹かれて「嫌だ」と言えないということが起こりやすいと思います。自分が家族から愛されていないと感じたり、寂しい気持ちを抱えていると、恋愛を必要以上に求めてしまうこともあるかもしれません

 恋愛の話以前に、子どもの心に充足感を育て、温かい家庭の雰囲気や、そこにいれば自分は安全だという感覚を持つことが大切です。親も家庭を築きながら、仕事も持って毎日大変かもしれません。その中で短い時間であっても、子どもとの時間を大切にして、楽しく幸せな時間を積み重ねていく。わりと当たり前のことのように思えますが、その「当たり前」が親子の心の支えになり、子どもの心の成長にもつながっていくのかなと思います。

小学生の約9割が「好きな人がいる」その実態は? 恋愛が始まる前に親が心がけるべき“ある習慣”とは
著者 開く閉じる
柳澤聖子
柳澤聖子
1 2 3