小学校高学年や中学生ころになると、気になってくるのが子どもの恋愛事情ではないでしょうか。「子どものスマホのやりとりが気になる」「性的なトラブルが心配」などと不安に思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。子どもが思春期に入り始めるころ、親として心に留めておきたいことはどのようなことでしょうか。NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事の菅原裕子さんにお聞きしました。※前編＜小学生の約9割が「好きな人がいる」その実態は？ 恋愛が始まる前に親が心がけるべき“ある習慣”とは＞から続く
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子どものスマホはチェックしてもいい？子どものスマホはチェックしてもいい？
――小学校高学年や中学生になるとスマホを持ち始めるお子さんも多くいます。知り合いのおうちでは、中学生の間はトラブルを避けるためにスマホの中身は見せてもらう約束をしていると聞きました。その点はどう思われますか。
私は基本的に、自分のスマホは誰にも見て欲しくないのと同じように、子どものスマホのチェックはしない方針です。事前に使用のはっきりとしたルールを決め、スマホを渡すときに「あなたのことを信頼して渡すから、自由に使っていいよ」と伝えると思います。お友達とのメッセージのやりとりについては、送ってはいけないもの、言ってはいけないことについて基本的なルールを教え、あとは任せます。もし困ったことがあったら、いつでも相談してね、と伝えるでしょう。
でも、まだ小学生や中学生では、大人のような判断は難しいこともあるので、親子で約束して、定期的にスマホの中身を見せてもらうようにしてもいいでしょう。万が一、何か不測の事態があった場合に備えるために、親子の信頼関係をもとに、はっきりと約束するのは、大切なことです。
――子どもの安全確保のために、学校から親にスマホの確認を勧められることもあるようです。
その場合も「学校から連絡がきて、親として中身を確認した方がいいと言われたけど、わが家はどうする？」と、話し合って決めるのがよいでしょう。あくまでも、子どもの気持ちに寄り添いながら、どうしたらいいかを子どもと一緒に考える姿勢が大切です。
何か事件が起きたり、心配なことがあってから「スマホ見せなさい！」と無理やり確認することになると、信頼関係はあっという間に崩れてしまいますよね。恋愛の話が出たから見せてもらう約束をするのではなく、普段から親子で話し合い、ルールを作っておくことが大切です。
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