「おりものシートを子どもに使わせたほうがいい?」「ナプキンが本当に子どもに合っているのかわからない」――。子どもの生理に関する悩みについて、ユニ・チャーム株式会社 フェミニンケア ブランドマネージメント部長の長井千香子さんに答えていただきました。

――小学生でも、ふだんからおりものシートを使わせた方がいいのでしょうか?(小4女子の母)

 初経の1年ほど前から、おりものが出始めることが多いと言われています。おりもので下着がぬれて不快だったり、お気に入りの下着が汚れて残念な気持ちになったりしないように、おりものシートを活用することは、選択肢の一つだと思います。初経前からおりものシートを使用していると、急に初経を迎えたとしてもあわてる必要がありません。

 また、おりものは生理周期のバロメーターでもあります。生理周期が28週だとしたら、生理が終わってから1週間たった排卵日近くになるころにおりものが増え、排卵日を過ぎるとおりものが落ち着き、生理が来るとされています。おりものケアは、自分の生理周期を把握することにもつながるのです。

――ナプキンが子どもの体に合っているか、親はどう判断したらいいのでしょうか。(中1女子の母)

 お子さん自身もナプキンが合っているかどうかよくわからず、自分から言い出さないことは珍しくありません。例えば、親御さんが洗濯をする際、お子さんの下着や洋服に経血が付いているのを見かけたら「このナプキンで午前中は間に合う?」「もう少し大きいタイプにしようか」などと声をかけてみてはいかがでしょうか。ナプキンを買う際に「前と同じサイズでいい?」と聞いてみてもいいですね。

 お子さんが思春期に入って会話が少なくなっている場合は、「ソフィガール」など生理を管理できるアプリを利用してコミュニケーションをとる方法もおすすめです。アプリを使えば生理日やその日の体調、気分などを登録でき、親子で情報を連携することも可能です。ナプキンの長さを見直したり、より安心な生理ケアの選択肢を選んでみたりなど一緒に考えることができますね。

 あるいは、トイレに何種類かのナプキンを用意しておいて、減り具合から「この子はこのナプキンを使っていて問題なさそう」と判断する親御さんもいます。

(取材・文/越膳綾子)

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