小学校高学年で迎えることの多い初経。子どもにどのような生理用品を選べばいいのでしょうか。読者から寄せられた質問について、ユニ・チャーム株式会社 フェミニンケア ブランドマネージメント部長の長井千香子さんに答えていただきました。

――初めての生理がきて少し経ちました。今は私と同じものを使わせているのですが、子ども用の生理用品の選び方や、使い分けなどがあれば知りたいです。(小6女子の母)

 小学生のお子さんはお母さんと同じナプキンを使っているケースも多いのですが、生理の経血量やライフスタイル、デザイン、使用感の好みは親子であっても違うことも多いです。いろいろと試してみて、お子さんに合ったものを選んでいただくのがベストだと思います。

 例えば、生理が始まったばかりで日中の経血量がまだ少ない場合は、薄いタイプのナプキンを選ぶといいでしょう。また、肌が敏感なお子さんには、オーガニック素材を使用してふんわりとしたナプキンが合っているかもしれません。「羽つき」より「羽なし」のナプキンのほうが肌への接触が少なくていいという人もいます。夜用ナプキンを使用するとお尻の部分が気になるというお子さんには、ショーツ型のナプキンが選択肢に挙がります。ショーツ型ナプキンは、修学旅行などの宿泊行事の日も安心して使用できます。

 生理用品をうまく使い分けると、生理中でも行動を制限せずに自分らしく過ごせるようになります。体育の授業などで体を動かす日には、スポーツ用のズレにくいナプキンを使うと安心でしょう。

 小学校6年生の女の子の約7割が生理を経験しているというデータ(ユニ・チャーム調べ)があり、中学受験の試験日と生理が重なることを心配する家庭も。試験会場では頻繁にトイレに行くことが難しいかもしれません。でも、普段からお子さんに合った生理用品を見つけておけば、試験当日も安心して過ごすことができますね。

(取材・文/越膳綾子)

初めての生理、親がやるべきことは? 専門家に聞く「第二次性徴」の迎えかた
著者 開く閉じる
越膳綾子
ライター 越膳綾子