石井さんが実施した「不登校と卒業式に関するアンケート調査」(2024年12月20日~2025年1月7日、対象者82人)によると、不登校経験者の53.7%が卒業式に「嫌な思い出がある」と回答。その理由として、「登校するよう促された」「行けなかった」といった声が寄せられています。一方、「フリースクールで卒業式をしてもらえた」「理解ある先生だけが参加してくれた」というケースでは、卒業式が前向きな記憶として残っていることもわかりました。

 中川さんらは、イベントを通じて「卒業式は一つの形にとらわれず、それぞれにふさわしい形で迎えられるもの」というメッセージを発信していくということです。

(構成/高橋亜矢子)

不登校だった中川翔子がいま、伝えたいことは? 「あのときの自分に『生きていてくれてサンキュー!』と背中をさすってあげたい」
著者 開く閉じる
高橋亜矢子
高橋亜矢子
1 2