コウメ太夫に聞く、私立校の特進クラスに進学した息子に望むこと「勉強ができるのは素晴らしいけど、そこに期待はしていない」

　お互い感情的になって、「父親に向かって、そんな口きくもんじゃないぞ」「そこは謝らなきゃダメだ」とか、言い合いをしたことはあります。でもそれも1度くらいで、取っ組み合いのケンカなんかは一度もないです。僕もそんなことしたくないし、向こうもそう思っているんじゃないでしょうか。男同士が本気で殴り合えば、どちらかがケガしますもん。僕は中学のころまでは友だちと殴り合いのケンカもしたので、経験から「暴力はよくない」と学びましたが、息子ははじめから人に暴力を振るったりしないタイプ。そういう意味でも、僕とは違いますね。

「パパはしゃべっちゃダメ」

――最近はテレビ出演も多く、人気が再燃しています。息子さんからは何か言われましたか？

　息子は僕の出ている番組は、観ません。それより数学の勉強でもしていたい、って感じです（笑）。中学生のころ、携帯で陣内智則さんのネタを観ながら爆笑していたので、その後に僕のネタを観せたら、ほとんど笑いませんでした。聞いたら、「陣内さんのほうが面白い」って。「パパはトークが下手。しゃべっちゃダメな芸人なんだよ」なんて冷静に分析されるので、ヘコみます（笑）。

アパート経営をしていてよかった

――ブレイク後、仕事が減った時期から不動産投資を始め、現在もアパート経営をされているそうですね。それも息子さんの学費などを考えてのことだったのでしょうか？

　アパート経営を始めた一番の理由は、子どものためというより、何とか収入を得る方法を確保するためでした。人気が落ちて仕事が減ったときは、「俺の芸能界での仕事はここで終わりだ」と思っていましたからね。幸い貯金はあったので、継続的に家賃収入が得られる物件を買おう、と。でも今にして思えば、安定した収入があったからこそ私立に進学させて学費を払うこともできたわけですし、将来的にはその不動産ごと息子にも引き渡すこともできますから、あのとき買っておいて良かったです。