そんな年末。みんなある程度デジタルのない状態に慣れたので年が明けて約束通りに戻した時もあまり感動はありませんでした。何ならそこからまた時間が経って再びケンカがちらほら勃発しているのでこれはあれか、ファスティングみたいに定期的にやったほうがいいやつか。

 とりあえずわかったのはデジタル・デトックスってやって損はないな、ということでした。そこに「ある」のにずっとスルーされてきたシンプルで平等に楽しめる遊び道具たちが息を吹き返し、仕方なくじゃなく本当に楽しんでいる子どもたちの姿には考えさせられました。ケンカも減りました。これまじで。

 長男はしっかり自主練で走り込んだおかげで年明け初練習の長距離ランニングも完走できました。これネット漬けだったら厳しかっただろうな。

 デジタル生活は復活したものの、お正月明けに保育園に行くと正月遊びを色々やっていて三男が「ぼうずめくり」を覚えてきてですね。懐かしかったので夕食後のひと時、子どもたちとやってみると、シンプルなルールで大盛り上がり! 三男が頭巾を被った「蝉丸」という人はボウズなのか? 隠れボウズか? と興味を持ったことで実は世間には「蝉丸ルール」なるもの(蝉丸を引くと一回休み、ビリ確定、逆にみんなの手札をもらえるなど)があり、これまた家庭によってもいろいろな裏ルールがあることが知れたのもよかったこと。

 わが家ルールも作ってみたりして今もちょっと時間があるとぼうずめくりやろ!と声がかかります。

 そこから長男が学校でやっている百人一首も家族でやってみることになり、YouTubeで読み上げてもらいながら(正しいYouTubeの使い方)、全員で取ってみると、なんと古文に一切興味がなく短歌をひとつも知らない夫が意外に20枚くらい取れて本人もちょっと目を輝かせていました。子どもたちは勝ち目が無いからと兄弟連合組み出したりして、あぁ笑った笑った。

 アナログゲームって改めてやると、同じ時間の使い方でも満足感が全然違う!!とつくづく実感しました。

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