そして、「あなたがいちばん好き」ということを言葉だけでなく、体験させてあげましょう。もちろんこれは一例ですが、一緒に寝る、お風呂に入る、「〇〇ちゃん(下の子)にはないしょね!」といってアイスクリームを食べる……。こんな「特別感」を体験することで、「自分は愛されているんだ」という自信がもてるのです。
子どもに優先順位をつけるなんて、とても難しいことです。しかも、ちょっとややこしいところは、上の子は下の子をライバルと思う反面、同時に「家族」として好きなのです。
子どもたちも悩んでいる。こんな葛藤や繊細な気持ちの揺れを理解してあげることが、きょうだいげんかへの関わりの大事なところだと思います。
(取材・文/三宅智佳)
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