わが家の場合、テレビの向かいにあるソファ周辺が安全ゾーンです。近くに背の高い家具は置かず、落ちてくる照明もなく、窓ガラスからも多少離れています。
子どもたちには「大きな地震がきたら、まず自分の身を守ることが大事。『安全ゾーン』で頭にクッションをのせて揺れがおさまるまで待つんだよ」と伝えています。
その効果が確認できたのが4年前、震度6弱の地震がきたときです。当時家には長男と次男2人だけだったんですが、2人はちゃんと安全ゾーンのソファの上でクッションを頭にのせて、NHKニュースを見ながら待っていたんです。ちゃんと覚えているんだ!と感激しました。
対策2:「自宅避難」か「避難所か」を事前に確認
私たちは「災害が起きたら避難所に避難するものだ」と思いがちですが、東日本大震災のときは、仙台市内など人の多い地域の避難所は人があふれてしまい、入れない人も多くいました。東京や大阪などの都市圏で災害がおきたら、なおさらでしょう。
免震マンションなど耐震性が高い家に住んでいるのであれば、最初から「自宅避難」するつもりで水や食料、トイレの準備などをしておくことをおすすめします。
水害や津波などは、ハザードマップで自宅周辺の被害予測を確認できます。
ハザードマップとは、その土地の自然災害リスクがわかる地図です。自治体が配布する地図にも載っていますが、国土交通省のウェブサイト「重ねるハザードマップ」なら、住所を入力すれば、その場所の洪水・土砂災害・高潮・津波などのリスクがわかります。近年頻発する水害は、ハザードマップの予測と合致していますので、信頼性も高いですよ。
「うちは土砂災害の可能性があるから、警報が出たらすぐ避難できるように、避難リュックを万全にしなくちゃ」「うちは大丈夫そうだから、自宅避難に備えよう」など、心と物の準備ができると思います。
自宅避難か避難所に行くかで、家族の集合場所も変わります。自宅避難の場合には集合場所は自宅でOK。避難所に行く可能性が高い場合には、どの避難所かを事前に打ち合わせしておきましょう。
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