2025年度の中学入試では、2月2日が日曜になることから、青山学院が入試日を変更するといった「プチサンデーショック」が起こる。その影響のほか、25年度入試を変更する学校、これからの勉強法などを聞いた。
【ランキング】MARCHの合格者数が“10年間”で増えた首都圏中高一貫校(全2ページ)青山学院の入試日変更で影響を受ける学校は?
キリスト教系の学校のなかには、日曜日と入試日が重なると、礼拝や安息日など宗教上の理由から入試日を変更する学校がある。2月1日に日曜日が重なることを、「サンデーショック」と呼んでおり、2日や3日が日曜の場合は「プチサンデーショック」と呼ぶ。2025年は2月2日が日曜日に当たる。その影響を、栄光ゼミナール入試情報センターの藤田利通さんは、こう話す。
「影響が大きいのは、2日から3日に試験日を変更する青山学院(東京都渋谷区)ですね。受験生の変動が若干起きるだろうと思います。特に、大学付属校を狙う受験生は、付属であることにこだわりがあるので、影響を最も受けるのは大学付属校でしょう」
青山学院に代わって、2日に受験生が集まりそうなのが、明治大学付属明治(調布市)や法政大学第二(川崎市)で、男女ともに志望者が増えそうだ。男子校ならば明治大学付属中野(東京都中野区)や、立教池袋(東京都豊島区)などにも受験生が分散しそうだ。
入試が昨年度と変更になる学校は?
毎年大勢の受験生を集める栄東(さいたま市)は、コロナ禍の影響で1月10日、11日と2日間に分散してきた入試を元に戻し、それぞれ独立した入試に切り替える。コロナ以来、受験生はA日程入試を10日、11日のどちらかしか受験できなかったが、今年から両日の併願も可能となり、栄東が第1志望の受験生にはチャンスが広がる。受験者数もさらに増える見込みだ。
近年人気が上昇している東京農業大学第一(東京都世田谷区)が、高校募集を停止し、完全中高一貫校となる。さらに2月1日の午前に入試を新設し、全体の募集定員を175人から200人に増やす。
理系教育の充実に伴い、女子校で算数1科入試を導入する学校が増えている。25年度は光塩女子学院(東京都杉並区)と日本女子大学附属(川崎市)が2月1日の午後に新設する。
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