豊島岡女子学園が「算数・英語資格入試」を新設
試験に英語を加えたり、英検取得で加点したりするなど「英語」を導入する学校も増えている。注目は豊島岡女子学園(東京都豊島区)だ。従来の4教科入試と並行して「算数・英語資格」入試を新設する。算数の1教科に加え、英検の取得級に応じた「みなし得点」を加えて評価するもの。300点満点で、配点は算数が200点、英語が100点。英検準1級以上が100点、2級が90点、準2級が70~80点、3級が50点を加算される。
首都圏模試センター教育研究所所長の北一成さんは、こう話す。
「募集は若干名で、合格するのは相当高いレベルの生徒になると思われます。英語入試を導入してやめる学校もあるのですが、難関校のなかでは慶應義塾湘南藤沢(藤沢市)だけが一貫して続けていて高いレベルの子が集まっています。そのレベルと、ほぼ同等の受験生が集まると思います」(北さん)
英語入試を導入する狙いを前出の藤田さんは「豊島岡女子学園のような上位校に進学する生徒は理系志望が多いが、最近は海外大に進む生徒も増えているので、そこをもっと強化していこうとしているのでは」と分析する。
そのほか25年度は、神奈川学園(横浜市)、文京学院大学女子(東京都文京区)、共栄学園(東京都葛飾区)、実践学園(東京都中野区)、ドルトン東京学園(調布市)、日本工業大学駒場(東京都目黒区)、目白研心(東京都新宿区)、八雲学園(東京都目黒区)などが新設する。
直前の説明会では入試のヒントをくれるケースも
1月になると気ぜわしくなるが、志望校が開く入試説明会には参加することをおすすめする。
「直前の説明会では、入試問題のヒントをくれる場合もあり、なかには『この分野から出題します』と、教えてくれる学校もあります。受験生の参加が難しければ、保護者だけでも出席したほうがいい」(藤田さん)
新タイプ入試を導入している学校では、模擬入試を行ったり、詳しくレクチャーしてくれたりする学校も多い。
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