――資格の勉強で得た知識は、実際に役立ちましたか?

 役立ちましたね。最初の離乳食づくりは「私にやらせてほしい」と妻にお願いをして。離乳食は朝、仕事に行く前に作っていたから時間の余裕はなかったんですけど、知識があったおかげで、いちいち調べる必要がなく、時短になりました。

家にいられるときは育児も家事も何でもやります!

――いまはお子さんとどんなことをされていますか?

 家にいられるときは、何でもやります。一緒に遊ぶのはもちろん、ごはん作りも寝かしつけも。

 体力があるから、夜、なかなか寝てくれないんです。絵本を読んだり、間違い探しをやったり、最近は“マジカルバナナ”にハマって一緒にやっています。だんだん私のほうが眠くなってきて、最後に足裏マッサージをしてあげると、スーッと寝ますね。

――体操のお兄さんをやられていた経験が、育児に役立っていると感じることはありますか?

「体操のお兄さんをやっていたから育児は完璧でしょ」と言われることがあるのですが、全然違うものですよね(笑)。唯一言えるのは、手遊び歌をたくさん知っているということです。テレビで童謡とかが流れても何でも歌えるので、娘から「パパ、なんで知っているの?」と驚かれます。

元・体操のお兄さんであることを娘さんは知っている?

――娘さんはよしお兄さんが元・体操のお兄さんであることを知っているのですか?

 自然と認識していった感じです。イベントに娘が来たこともありますし、私が出ているテレビも見ているので。あと幼稚園の送り迎えに行くと、「よしお兄さん!」と声をかけられることもあって。

――どんなふうに感じているんでしょうね。

 最初は嫉妬というか……。イベントに来たときには、僕がほかの子たちと踊るのを見て「私のパパなのに」っていう感じで、一緒に踊らず、じっと見ていました。最近は変わってきて、自慢に思ってくれているような感じです。

――子育てをするうえで大事にされていることはありますか?

 何ごとも親が決めつけずに、まず娘に問いかけるということを実践しています。バレエやピアノ、お花の習い事をしているのですが、すべて娘が自分からやりたいと。幼稚園の先生からは「太陽のような子」と言っていただいたんですけど、本当にポジティブで明るくて。私たち夫婦は娘の明るさにいつも助けられています。

(構成/中寺暁子)

※前編<小林よしひさに聞く体操のお兄さんになったきっかけ「オーディションに付き添いで行った僕が合格。当時は公務員志望でした」>から続く

小林よしひさに聞く体操のお兄さんになったきっかけ「オーディションに付き添いで行った僕が合格。当時は公務員志望でした」
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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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