NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で体操のお兄さんを歴代最長の14年間務めた“よしお兄さん”こと、小林よしひささん。現在6歳になる娘さんのパパとして、離乳食づくりから寝かしつけまで、育児に積極的に関わってきたそうです。娘さんが生まれたときのことや、これまでの子育てについて聞きました。※前編<小林よしひさに聞く体操のお兄さんになったきっかけ「オーディションに付き添いで行った僕が合格。当時は公務員志望でした」>から続く

MENU 朝、出産に立ち会ってから収録へ 夜中の授乳を担当。抱っこで寝かしつけているときはスクワットも一緒に 離乳食づくりのために「幼児食インストラクター」の資格を取得 家にいられるときは育児も家事も何でもやります! 元・体操のお兄さんであることを娘さんは知っている?

朝、出産に立ち会ってから収録へ

――6歳になった娘さん、最近はどんな様子ですか?

 最近は縄跳びにハマっていて、移動するときも家の中でも跳んでいます(笑)。しっかり教えたわけではないんですけど、急に跳べるようになって。自分でいろいろな跳び方を開発していて、縄1つでこんなに遊べるなんて、子どもは発想が豊かだなって思います。

――娘さんが誕生されたときは、体操のお兄さん卒業の3カ月前でした。

 娘は朝生まれたので、立ち会うことができて、そのままその日も「おかあさんといっしょ」の収録に行きました。番組に参加する子たちが集まってきたときに、「これまで君たちが僕にとってナンバー1だったけど、今日生まれた子が僕にとってのナンバー1になったんだ……ごめんね」って心の中で思ったんです。でも同時に誰もがその子の親にとってはナンバー1なんだなとも感じて。そうしたら子どもたち一人ひとりが、いつもより輝いて見えました。

――卒業後は、育児により関われるようになりましたか?

 それが、卒業後1年はスケジュールがパンパンで。卒業して少しのんびりするような時間はまったくなかったんです。ただ、事務所にお願いして、なるべく泊まりではなく日帰りで帰ってこられるようにスケジュールを組んでもらうようにしました。早朝に出て夜中に帰る日もあるのですけど、毎日一瞬でもいいから娘の顔が見たくて。

夜中の授乳を担当。抱っこで寝かしつけているときはスクワットも一緒に

――収録やイベントでお忙しいなか、育児に関わるのは大変だったと思います。

 寝不足になりながら必死に関わっていた、という感じです。夜は妻に寝てもらって、私が起きるようにしていたので。ミルクをあまり飲まない子だったので、妻に搾乳してもらって夜中に僕が飲ませていました。

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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