家の中ではちゃきちゃきと「動く」タイプです

―――だいすけお兄さんは、どんなパパなのでしょう?

「やさしいパパなんでしょうね」と言われることが多いんです。でも、実は「お母さん」みたいな父親だと自分では思っています(笑)。基本的に妻が家のことをきちんとしてくれるのですが、僕もパッパと起きてサーっとカーテンを開けて「はい、朝だよー」「ごはん食べるよー」と、いつもちゃきちゃき動いている感じです。

 僕は、3きょうだいの長男なんです。妹と、一番下に弟がいます。長男であるがゆえに、子ども時代は妹や弟の面倒を見たり、地域でも友達の弟や妹もみんなでいっしょに遊んだりということをよくしていました。ですから、「世話焼き」タイプなのかもしれませんね。

 結婚したころは、妻と家事分担をしていました。でも、今は「できるほうがやる」ことで落ち着いています。家庭の安泰は、「男性がいかにがんばれるか」だと思っているので(笑)、「自分はこれをやった!」ということよりも「自分が動くことで、妻がどれだけゆったり過ごす時間を作れるか」を考えるようにしています。

両親がしてくれたことや自分への思いが、親になった今、わかります

―――お子さんに、これだけは「してあげたい」と思うことはどんなことですか?

 つねに子どもを信じて、向き合ってあげようと思っています。これは、両親が僕にそうしてくれたからなんです。

 子ども時代、母からはよく怒られました。遊びに夢中で帰るのが遅くなり、「もう帰ってこなくていい!」と怒鳴られて「わーんごめなさいー!」なんて、しょっちゅうでした(笑)。思春期にはかなり反発もしました。ふてくされたり、「うるせえな」と言い返したりして、よく親子げんかをしていましたね。その様子を見て、妹や弟が「あそこまで言うとけんかになるんだ」「ああいう言い方をするのはやめておこう」と学んでいたくらいです(笑)。今でこそ「だいすけお兄さん」という素敵な看板をいただいていますが、少年時代はごく普通の子どもで、感じの悪い態度もずいぶんとっていたのです。

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