NHK「おかあさんといっしょ」の第11代歌のお兄さんとして9年間という歴代最長在任記録を打ち立てた横山だいすけさん。現在は、この春体操のお兄さん(第12代)を卒業した福尾誠さん(まことお兄さん)とともにミュージカル「世界迷作劇場」で各地を回っています。横山さんが、子どものころの思い出や夢を持つことの大切さを語ってくれました。子育て情報誌「AERA with Kids2023年夏号」から抜粋してお届けします。

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 僕の歌の原点は、3歳のときです。親が「青きドナウ」というウォルト・ディズニーの実写の映画をレンタルビデオで借りてきて、見せてくれました。ウイーン少年合唱団の寮生活のその映画を見て、「僕はこの人たちと歌いたい」といったそうです。

 歌を歌うことがとにかく好きになれたのは、誰より近い存在の親が、「うまいね」「素敵だね」と常にほめて認めてくれたからだと思います。

 歌のお兄さんを目指したきっかけは、高校2年生のときに進路指導室で読んだ幼稚園や保育園向けの学習指導要領です。「未就学児の子どもは柔軟だからこそ、心を豊かにしてくれる音楽をたくさん聞かせてあげることが、その子の一生の豊かさにつながる」と書いてありました。その日、家に帰ると弟が「おかあさんといっしょ」を見ていたんですよ(笑)。歌のお兄さんやお姉さんが子どもと一緒に歌っている姿をみて、歌のお兄さんこそ僕の最高の生きがいになると思いました。

 以来、夢を何度も言葉にしていたので、「歌のお兄さんについて新聞に載っていたよ」とか「音楽大学でまずは勉強してみたら」と周りの人たちが応援してくれました。その結果「歌のお兄さん」の道にたどりつけたと思っています。夢を持つこと、その夢を言葉に出して言うことの大切さを、今を生きる子どもたちに自分の経験から熱く語っていきたいです。

 「世界迷作劇場」ではもちろん僕はたっぷり歌を歌います。僕は歌を歌うとき、いつも大切にしているのが歌詞の情景が浮かぶように歌うことです。ぜひ、足を運んでそれを感じてほしいです!

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AERA with Kids編集部
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