今年は東京都知事選、衆議院選挙とたて続けに選挙がありました。みなさんは投票に行かれましたか?
私は小学生のころ、選挙があると必ず両親に連れられて、選挙会場に足を運んでいました。当時は小学生は会場に入れなかったので、私だけ出入口の前に残されて、両親が出てくるのを待っていました。
会場は私が通っていた小学校。いつもは子どもたちの声でにぎわっているのに、選挙の日はとても静かで、大人が神妙な顔で入れ替わり立ち代わり入っていくのを、「なにかとても重大なことが行われている」と、ドキドキしながら見ていたのを覚えています。
今、私も小学生の親になり、同じように子どもを連れて選挙会場へ行っています。現在は公職選挙法の改正により小学生も会場の中まで入れるようになっていて、子どもはその様子に興味津々! 会場を出ると小4の長男から「あれは何?」と質問の嵐です。そこで購入したのがこちらの本です。
『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』
こちらの本は『お金』『政治』『歴史』『SDGs』『ネット』という項目に分かれており、どれも興味深いのですが、やはりわが家で今話題なのが『政治』です。「選挙に行かないと罰せられるの?」「居眠りしている政治家も給料をもらえるの?」など、子どもが興味を持ちそうな話題をとりあげ、知っておきたい知識や、ものごとの仕組みや背景が分かりやすく説明されており、自分の頭で考えるヒントをたくさん得ることができます。
また憲法9条の改正についても載っていて、それをきっかけに長男は「戦争はいやだな。戦争ってどうやったらなくなるの?」ということに頭を悩ませています。(まずは兄弟ゲンカをへらしてほしい…親の切なる願いはなかなか届きませんが!)
イラストも多く、とても読みやすい本です。ニュースに興味を持ち始める小学校高学年から、親子での対話のきっかけに、ぜひ手にとってみてくださいね。
(文/梶木あきこ)