学年があがるごとに難しくなってくるのが、子どもの勉強へのかかわり方です。親の声かけひとつで子どものモチベーションが急降下することも。いったいどんなかかわり方をすればよいのでしょうか? 教育評論家の石田勝紀さん、筑波大学附属小学校国語科教諭の白坂洋一さん、中学受験専門塾「伸学会」代表の菊池洋匡さんが、読者からの質問に答えてくれました。「AERA with Kids2024年秋号」(朝日新聞出版)から紹介します。
【図表】わが子はどっち?勉強の取り組みタイプを知っておこう理解度のチェック
――理解できているかの判断はどこでつかむ?(小5女子)
「どうして解けたの? お母さん(お父さん)に教えて」と声をかけてみてください。自分の言葉で言えれば、理解できているとしてOK。子どもだから忘れることもあるし、言葉が詰まることもある。完璧に言えたかどうかより「ここまで言えたからこのあたりまでは理解できている」と捉えるようにしましょう。(石田さん)
――いつまで親が丸つけすればいい?(小4男子)
4年生ぐらいまでは親が丸つけするのでいいと思います。正解だったかどうかより、どこを間違えているのかを確認するのがポイント。そのときは「ここが間違っていたよ」ではなく「どうしたらここは解けるようになるだろうね」と一緒に考えてみてほしいです。(白坂さん)
勉強の伴走
――親から教わることを嫌がります(小5男子)
最初から嫌がる子どもはあまりいないので、どうかかわったら嫌になったのか、原因を考えてみましょう。説明が難しいのか、感情的に責められたのか、問題を自分で考えたいのか……。原因に合わせて対処を考える際は、学校や塾の先生に任せる、自分で頑張らせるなど、子どもと腹を割って話してみてください。(菊池さん)
――はじめから最後までつきっきりで見てあげたほうがいい?(小1女子)
子どもの目線が教科書やノートに向いて没頭し始めたら、親はその場を離れていったほうがいいですね。親はどうしても「そばでちゃんと見てあげよう」と思ってしまいますが、子どもが取り組むまでの「場」を作るのが大人の役割。やり始めたらある程度子どもに任せてみてください。(白坂さん)
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