子どもの書く字がきたなすぎる、姿勢が傾いている、タブレット学習で考える力や書く機会を奪っていないか……。近くで見ているといろいろと気になってくる、子どもの学習スタイル。教育評論家の石田勝紀さん、筑波大学附属小学校国語科教諭の白坂洋一さんが、読者からの質問に答えてくれました。「AERA with Kids2024年秋号」(朝日新聞出版)から紹介します。
【図表】わが子はどっち?勉強の取り組みタイプを知っておこう子どもが書く文字、これでいいの?
――書けるのに字がきたなすぎてやる気が感じられません(小5男子)
高学年の場合、「ちゃんとしなさい」「きれいに」「丁寧に」といった指示だけではなく、「丁寧に書くと、自分の伝えたいことが相手に伝わるよね」と「効果」を伝える方法がいいです。ただメモなど自分が見直すだけのものは、自分でわかればいいもの。場面によって書き分けるようにすればOKです。(白坂さん)
――筆圧が弱くバランスが悪いです(5歳)
1年生になるとひらがなを勉強する前に、入学してすぐに左から右、上から下に向かう線を書く練習をします。それは書き順の共通する決まりだからです。このような線遊びをくり返しやってみるといいですよ。1年生のときは三角形の鉛筆や鉛筆につける補助具をすすめることもあります。(白坂さん)
学習するときの姿勢が気になる
――自覚がなく左に傾いている…(小2女子)
机と椅子のバランスもありますが、右利きの場合、姿勢が崩れると左に傾きやすいです。左に傾くと視力が左だけ悪くなることも。右利きで左の視力が悪くなっていたら、姿勢を疑って正しい姿勢かどうか、以下の点をチェックしてみてください。(白坂さん)
- 机とももの間に適度なゆとりがあるか
- 座ったときにひざ、腰、ひじが大体90度になっているか
- 足が宙にぶらついていないか
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