タブレット学習にまつわる疑問も…
――タブレット学習で、考える力は身につくの?(小2男子)
思考というのは頭の中でやるものなので、タブレットか紙かという手法は関係ありません。頭の中で思考が動くようにするには子ども自身「なぜだろう」「自分はこう思う」「こういう場合どうしたらいいんだろう」などといった問いが浮かぶこと。学習しているときだけでなく、親子の会話でも伸びていきますよ。(石田さん)
タブレットを、子どもが学習を進めるための、一つの道具ととらえてほしいと思います。例えば、プレゼンテーション。どうしたら相手に自分の考えが伝わるか、話し方だけでなく、スライドにどのような情報を入れるか、どのような構成にするかなど、考える必要が生まれます。(白坂さん)
――書く機会が減っていない?(小6女子)
高学年の子どもにはタブレットやパソコンを使って文章をつくる活動をよくします。推敲しやすいからです。子どもによってパソコンを打ちながらのほうが考えやすい子もいれば、鉛筆で書いたほうが次に何を書きたいかが浮かんでくる子もいるので、子どもが選択できるのがいいと思います。(白坂さん)
――教科書のデジタル教材がうまく活用できません(小4男子)
2024年の教科書からQRコードがついて、デジタル教材を子ども自身で活用することができるようになりました。QRコードのおかげでいろいろな情報が付加されて、学びの質は上がったと思うことが多いです。国語ではより文章のイメージがわくような資料が入っていて、理解しやすくなっています。ご家庭で副教材として活用してみるのもおすすめです。(白坂さん)
(取材・文/AERA with Kids編集部)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 秋号 [雑誌]
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