これらの非認知能力を伸ばすのに、瀧先生は親子の「愛着形成」が土台にあることを前提とします。
「脳の発達の観点から見ても、知的好奇心や自己肯定感を伸ばすには、乳幼児時代の親子の愛着形成がしっかりできていることが大切。それから、私がおすすめするのは、SNSではない、リアルな会話を豊富に重ねることです。また、自然や芸術などの文化と触れ合う、たくさん本を読む。日常、こんな体験を重ねていくといいですね」
「とっくに乳幼児のころは過ぎてしまったし……」と不安に感じなくても大丈夫です。
「私たちの脳には『いつからなにをどう始めても、伸びる』という『可塑性』という性質があります。なにを始めるにも、『遅い』ということはありません」
(取材・文/AERA with Kids編集部)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 秋号 [雑誌]
朝日新聞出版
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