漫才コンビ、マシンガンズの滝沢秀一さんはごみ清掃芸人として活動しています。そもそもごみ清掃員を始めたのは、長男の出産費用を稼ぐことがきっかけでした。現在小学生になるお子さん2人との関係や奥さまが産後うつを発症したときのことなどをうかがいました。※前編<芸人・マシンガンズ滝沢が「ごみ清掃員」になって驚いたこととは 「顔が見える社会が作られていないことを実感」>から続く

MENU 家に入る前にテンションを上げる 妻が産後うつに。当時は寝た記憶がない 子どもをたくさんの芸人に会わせる

家に入る前にテンションを上げる

――滝沢さんは小6の息子さん、小2の娘さんがいらっしゃいますが、お子さんたちとはどのような関係ですか?

 家にいる時間が少ないので、いるときは全力で接します。遊び相手にも話し相手にもなります。息子はサッカーをやっているので、一緒にやることもありますね。

――芸人のお仕事のほかに清掃員もされていて、家でも全力となると疲れないですか?

 仕事から帰るとき、家の前で1回「ふうっ」ってテンションを上げるんですよ。漫才をするために舞台に出るときと同じような感じです。自分が疲れていて、そのまま不機嫌な感じで帰ったら僕はラクかもしれないけど、家族は気分がよくないですよね。家全体の空気が悪くなると取り戻すのにエネルギーを使うので、僕がテンションを上げて機嫌よく帰ったほうが家族も機嫌がいいし、結果的にそのほうがラクなんです。

ごみ清掃員として講演もする滝沢さん

――息子さんは思春期に入るころだと思いますが、難しいと感じることはありますか?

 難しいですね。宿題をまったくやらないんですよ。とにかく勉強をしない。妻の今一番の悩みの種です。

――滝沢さんご自身は、子どものころどうでしたか?

 ちょうど息子くらいのときに目覚めて、勉強をちゃんとやるようになりました。それまで全くやっていなかったから、このままじゃやばいって自分で思って。本人がやる気にならないと難しいですよね。

妻が産後うつに。当時は寝た記憶がない

――滝沢さんが12年前にごみ清掃員の仕事を始めたのは、息子さんの出産がきっかけだそうですね。

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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