ケアレスミスや計算、漢字といった教科のつまずき……。よくある8つのつまずきに対して親はどうフォローすればいいのか、教育評論家の石田勝紀さん、筑波大学付属小学校国語科教諭の白坂洋一さん、中学受験専門塾「伸学会」代表の菊池洋匡さん、脳科学者の加藤俊徳さんの4人に教えてもらいました。「AERA with Kids2024年秋号」(朝日新聞出版)から紹介します。
【図表】わが子はどっち?勉強の取り組みタイプを知っておこうケアレスミス
1)自分でミスに気づく方法ってあるの?(小3男子)
ミスはなくならないけれど、うっかりミスを見つける方法はあります! それはテスト本番で確認するテクニック。私のおすすめはテスト最後の5分を残して答えの「間違い探し」をすることです。「見直し」よりもゲームっぽいのでやりやすいですよ。間違いを三つ探すつもりでやると、解答の精度がグンと上がります。(石田さん)
2)「うっかりミス」はどうしたらなおりますか?(小5女子)
サッカーでもピアノでも、ミスをしたときに「うっかり」なんて思いませんよね? ミスは実力不足の表れです。勉強でも同じように考えましょう。「うっかりミスを減らそう」と思うと何をしたらよいかわからないので、「実力を伸ばそう」という気持ちで練習を。ミスは自然と減っていきます。(菊池さん)
漢字が苦手!
3)書き順を無視するし、トメハネがぐちゃぐちゃ !(小2男子)
「常用漢字表の字体・字形に関する指針」(文化庁 平成28年)では「骨組みが過不足なく読み取れ、文字であると判別できればいい」とあります。書き順のきまり、トメハネの大切さについては、メリットを伝えるとよいでしょう。「書きやすくなる」「字形が整い、読みやすい字が書ける」「覚えやすくなる」などがあります。(白坂さん)
計算ミス
4)計算が遅いのです!(小2女子)
時間がかかるけどできる場合は、くり返せば速くなる脳のしくみがあります。あまり気にせず、解けたことを一緒に喜んであげてください。特定の計算が遅い場合は、じっくり計算するプロセスを大切に。確実になれば速さも出てきます。(加藤さん)
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