幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

MENU あらすじ おすすめポイント どんな子におすすめ?

あらすじ

 キッチンにずっと転がっていたのに、ある日突然目を覚まし、「どうして わたしは いつまでも こんなふうに ころがっているんだろ」と考えたたまご。実際に立ち上がってみたら、ぴょんぴょん飛べるし、くるっと回ることもできると気づきます。

 他のたまごにもそれを教えてあげようとしたけれど、ぺちぺちたたいてもたまごたちは起きません。キッチンにあったマシュマロの袋を破り、中のマシュマロをとうとうひとくちかじったら、「なんでかじるのさ?」と話すマシュマロがあらわれます。

 このマシュマロを相棒役に、しゃべって歩いて、散歩という名の冒険に出かけるたまごの話。世界3大絵本賞の一つと言われる「ブラチスラバ世界絵本原画展」で金牌(きんぱい)を受賞した絵童話。「めを さましたら」「さんぽ」「あめのひ」の3話収録です。

次のページへおすすめポイントは?
著者 開く閉じる
大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。小中高の3人の子と暮らす。

1 2 3