どんな子におすすめ?
日常の些細なことが気になる、感受性豊かなお子さんにおすすめ。
たとえば3つめのお話「りすねえさんと絵かきのタビー」では、木の実を拾いながら「秋だなあ……」と歩くりすねえさんの顔に、風で一枚の絵がはりつきます。それはツグミの絵かき「タビー」が描いた絵でした。タビーと、ひめねずみの男の子も参加して旅に出たいけれど、家を留守にするのもイヤという複雑な心を語り合います。
わざわざ知らないところまで足を伸ばして、もしつまらなかったら? とためらうのも、日常を丁寧に味わって楽しんでいるからこそ。身になじんだ物事を大切にする一方、ひそかに新しい場所にあこがれる気持ちを持っている子なら、きっと、りすねえさんを好きになるはずです。続編『りすねえさんとゆきの日の手紙』も合わせてぜひどうぞ。
りすねえさんのさがしもの(「りすねえさんのおはなし」シリーズ、飛ぶ教室の本)
大久保雨咲,かじりみな子
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