親にグチグチ言えるのは信頼関係があるからこそ
「学校に行くことが当たり前」と思っていると、子どものSOSに気づきにくいかもしれません。
「つらそうだなと感じたら、心配しているということを伝え、『何か不安なことはある?』と率直に聞いてみてほしい」と石井さん。「学校がだるい」とグチグチ言ってきたら、「だるいよね」と共感する言葉が大切だと言います。「共感のふり」をするだけでもいいそう。
アドバイスしたり、「気にしても仕方がない」と言いたくなったりしますが、それでは不安は取り除かれません。子どもの言葉をオウム返しにすることが受容のコツです。
それでも5つのSOSサイン(図参照)が続くようであれば、大きな不安やストレスを抱えている可能性があります。早めに気づき、普段から「話を聞く」姿勢が親子の信頼関係と心のケアにつながります。
(取材・文/高橋亜矢子)
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