だからまずあやなんちゃんに考えてほしいのが、朝起きることよりも睡眠時間を確保すること。そして、寝やすい環境をつくること。睡眠時間はもちろん、睡眠の質も大事だからね。ベッドタイム・ルーティンというらしいんだけど、眠りやすい環境づくりをすることもいい睡眠時間をゲットするための一歩だね。
よしおはお酒が大好きで、毎日必ず飲んでいたんだ。お酒を飲むと寝つきがよくてね。だけど自分の睡眠時間や睡眠の質を見直したら、お酒を飲んで寝ると浅い睡眠になっていることがわかったんだ。試しにお酒を飲まずに寝たら翌日のからだの調子がいいような気がして。それから週に1~2回はお酒を抜いて、睡眠の質を上げるようにしているよ。
あやなんちゃんは小学5年生だからお酒を飲むことはないと思うけど、何か睡眠の質を悪くしているものがあったら見直してみるのはおすすめ。ストレッチやアロマとか、睡眠の質を上げる方法を考えるのもいいかもしれないね。
寝不足のミツバチはダンスが雑になる
よしおのおすすめは、スマートウォッチで睡眠時間を計ること。睡眠時間が計れるアプリがあって、睡眠の質や入眠時間なんかも計ってくれるんだ。スマートフォンのアプリでもあると思うけど、自分の睡眠状況がグラフで出てくるとなかなか楽しいんだよね。続けていると、寝起きがいい日とかが出てくる。
それとあわせて一日の行動や食べたものをざっくり記録すれば、あやなんちゃんの睡眠の質を上げるものがわかるかもしれないね。もう夏休みは終わっちゃうけど、自由研究にしても面白そう! 「こうしてわたしは朝起きられるようになった研究」とかね。
睡眠は、人間はもちろん動物や虫にとっても大切なもの。ミツバチは蜜がある花の場所を、お尻をふるダンスで知らせ合うんだけど、寝不足のミツバチはダンスが雑になるらしい。こんな豆知識も、面白いよね。
睡眠がこんなに大切だってこと、もしかしたらあやなんちゃんのお母さんも知らないことかも? この機会に、睡眠の大切さを知って、家族みんなで睡眠環境の改善や睡眠時間の確保に取り組んでほしいな。そうすれば、朝起きられない問題も、解決するかも!
(構成/濱田ももこ、医療監修/柳澤綾子医師)
小島 よしお