いい睡眠をとるには睡眠のことを勉強したいな、と思って睡眠研究の第一人者である柳沢正史さんが出演しているYouTubeを見たんだ。ノーベル賞をとるんじゃないかとも言われている人で、その人の話がすっごく面白くて。

 朝起きられないというのも、そもそも睡眠時間が足りないから起こることらしいんだ。イギリスやアメリカでは、朝起きられない子どもたち、すなわち睡眠時間が足りない子どもたちが多いことを考慮して、「スタートスクールレイター」という制度を取り入れた学校もあるみたい。学校が始まる時間を2時間くらい遅くして、子どもたちの睡眠時間を確保する制度なんだ。この制度を取り入れたことによって、子どもたちの成績もアップしたんだとか。

 あやなんちゃんがひとりで「スタートスクールレイター」を取り入れたら遅刻になっちゃうからなかなか難しいと思う。だけど、世界ではこんな取り組みがされるくらい睡眠時間っていうのは生活や成績にかかわる重要なものなんだね。

朝起きることよりもまずは睡眠時間量をチェック

 じゃあなぜ寝ることがこれほど大事かというと、寝ないと脳みその“海馬(かいば)”が成長しないんだ。“海馬”は記憶にかかわるとっても大事な器官。海馬が成長しないと、新しいことを覚えにくくなったり、古いことを思い出しにくくなったりするんだ。早寝早起きとかの前に、しっかりと睡眠の量をとることが大事なんだって。

 だから小学生はなおさら、睡眠時間というのはしっかり確保しないといけない。睡眠時間をしっかり確保したほうが、勉強したことが定着するし、運動もできるようになるんだよね。メジャーリーガーの大谷翔平選手や、棋士の藤井聡太七冠は、毎日10時間寝ているって聞いたことがあるよ。相対性理論を発見した物理学者のアインシュタインも、10時間睡眠をしていたひとり。すごい人はみんな、たっぷりと寝ているんだなあ。

 ところであやなんちゃんは毎日何時間寝ている? 睡眠時間は足りているかな? 小学5年生だと10時間は必要かも。6歳は11時間、高校生以上は大人も含めて8時間半必須らしいからね。

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