それはズバリ
「100−偏差値=正答率」
に注目して見直しをしていくことです。これは、算数オリンピック大会顧問の金廣志先生が考案したものですが、例えば偏差値が50の受験生の場合は「100−50=50(%)」で、正答率50%以上の問題で間違ったものを見直していきます。偏差値43の受験生なら、正答率57%以上の問題になります。該当する正答率の問題を必ず解けるようにすると、偏差値の上昇が期待できます。ちなみに多くの学校では、正答率50%の問題をすべて得点すれば合格するように入試が設定されています。
模試は、単に偏差値を見るだけでなく、こうした後処理次第で、学力を上げる武器になりますので、ぜひ効果的に利用したいものです。
(取材・文/江口祐子)
偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び 2025 (AERAムック)
朝日新聞出版
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