中学受験をするときに一つのものさしとなる「偏差値」。偏差値を上げるには、「正答率」に注目することがポイントとなるといいます。中学受験に詳しい森上教育研究所所長の森上展安さんに、具体的な方法を聞きました。「偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び2025」(朝日新聞出版)から紹介します。

偏差値を上げるとっておきの方法

 学校の偏差値はあまり気にならなくても、毎回受ける模試の偏差値は気になる方が多いのではないでしょうか。模試が返却されたら注目したいのが、「正答率」です。

 模試にはたいていの場合、「正答率」が記載されています。簡単に言うと、正答率60%であれば、100人中60人が正解した問題になります。当然正答率が高い問題のほうが簡単になりますが、この正答率に注目して見直ししていくと、偏差値はポンと上がることがあります。

 同じ偏差値帯の多くの人ができている問題なのに、自分が間違っていることはよくあると思いますが、本来であればその問題はその子のレベルであれば解けるはずです。そこを誤答しないようにすれば、結果的に偏差値も上昇する、というわけです。

 具体的なやり方を説明します。

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江口祐子
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