よしお 絵はずっと好きなんですね!
さかな ハイハイしているときから、ぐずると母や祖父が紙と鉛筆を渡してくれて。絵を描くと収まっていたみたいです。
よしお 魚を好きになったのは?
さかな 小学2年生のときに友だちが描いたタコちゃんの絵を見て、「なんだこの生き物~!」って衝撃を受けて。無我夢中で調べるうちに、水族館さんやお魚屋さんにも通うようになって、タコちゃんやお魚さんの魅力に夢中になりました。何かに夢中になると、世界がどんどん広がっていくんですよね。
よしお それで自分でタコを捕まえるくらいになっちゃうなんて、すごいですね~!
さかな ギョ島さんが目立ちたがり屋さんだったのは、みんなを元気にしたいって気持ちがあったのでギョざいますか?
よしお 僕が生まれたときから、お父さんが国政選挙に出馬していたんですよ。選挙カーに一緒に乗ったり、お父さんがみんなの前で演説しているのを見たり、それが影響しているのかも。選挙って関わる人数がものすごく多いから、家には常にいろんな大人が出入りしている状況だったんです。
さかな すギョい!! それで大人のみな様も笑わせていらっしゃったのですか?
よしお みんなの前で踊ったり、テレビで見た芸人さんの真似をしたりしていましたね。
図鑑は夢への懸け橋
よしお おうちでは何をしていましたか?
さかな ひたすら絵を描いて、図鑑を開いては「このお魚に会いたいな~」って憧れていました。「こんなお魚いるんだ!」って、どんどん会いたいお魚が増えて。図鑑は夢への懸け橋みたいなものです。
よしお 心の中には今のようなさかなクンがいたんですね。
さかな そうなんです。お魚に会えるのがうれしくて、放課後は毎日お魚屋さんに、週末は港に通っていました。
よしお すごい! 魚関係の大人のお知り合いがたくさんいたんですね。では、学校の授業はどうやって受けていました?
さかな 学業はさっぱりで……通知表にはアヒルさんが並ぶような感じでした。2ばかりのなか、美術だけ5みたいな。
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