「幸せだけど、幸せじゃない!」
って。「独身時代は自分が女性であることを不利だと感じたことはなかったのに、お母さんになってから女性であることを不利だと感じることが多い」という本音を、感情の赴くままにぶつけました。ちょっと言い過ぎたかなってくらいに。

 これがね、かなり効いたんです。無口な夫は何も言い返しませんでした。でもこの日を境に家事育児を自分の仕事として本気で向き合ってくれるようになりました。

――竹田さん自身の心境の変化はありましたか。

 夫とは25年の付き合いになりますけど、一生懸命努力する姿を見せてくれて改めて見直しました。人間としていいヤツだなって。この爆発を機にさらに夫婦の信頼関係が深まりました。おかげで土曜日に少し自分の時間ができて、ゆっくり新聞が読めるようになりました。

(取材・文・撮影/大楽眞衣子)

※後編<男児5人のママ芸人が教える、“効率化を極めた”夏休みの「乗り切り方」とは? 竹田こもちこんぶに聞く>へ続く

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大楽眞衣子
大楽眞衣子

ライター。全国紙記者を経てフリーランスに。地方で男子3人を育てながら培った保護者目線で、子育て、教育、女性の生き方をテーマに『AERA』など複数の媒体で執筆。共著に『知っておきたい超スマート社会を生き抜くための教育トレンド 親と子のギャップをうめる』(笠間書院、宮本さおり編著)がある。静岡県在住。

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