――竹田さんのSNSでは、自宅の壁紙やテーブルの落書きも“お馴染みの光景”になっていますね。
未就学児が3人もいると、部屋をきれいにしてもすぐに汚されて振り出しに戻るイタチごっこです。そこに労力や時間をかけるくらいなら、子どもたちがストレスフリーな空間にしてあげた方がいい。自分に余裕がなくなると叱ったりイライラしたりしてしまうので。それより子どもの声を聞いたり、子どもと遊んだりすることに時間を使った方がよっぽどいいです。私の性格にはそのスタイルが合っていました。たとえ壁やテーブルに落書きOKな環境で育っても、いつまでもやるわけではありません。かつて落書きをしていた小学5年の長男は今、うちのテーブルに落書きをする弟を見てびっくりしています。成長ですね。
家族の命に関わる家事育児は、できるだけ手を抜かない
――掃除や洗濯は大胆に手抜きしても、食事は大切にしているそうですね。
家事ハードルを下げようと決めたとき、手抜きしてもいい家事と手抜きしてはいけない家事とを自分の中で振り分けたんです。家族が生活していくうえで一番大事なものは何かと考えたとき、「命だ!」と思いました。命を脅かすような家事育児は避けられない。ということで、優先順位が高いものとして選んだのが、ごはんと睡眠、遊び、学びでした。ここは手を抜かないようにがんばるぞ、というルールを決めました。
――冷凍庫には手作りストックがきれいに並んでいますが、食事に関して普段から工夫していることはありますか。
まず茹でたブロッコリーとニンジンを常備野菜にしています。栄養と彩りのためです。地味なおかずでもこれさえ添えれば華やかになるのであると気が楽です。離乳食にも使えますしね。
焼きおにぎりも一度にたくさん作って冷凍ストックしています。味の付いたごはんでおにぎりを握ってトースターで焼いて、冷凍しておくんです。お兄ちゃんのはでっかくして、弟のはちっさくして。
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