「好きな/苦手なシーンは?」

「行ったことのある場所は出てきた?」

「どのキャラクター(登場人物)になってみたい?」

「一番大切なシーンはどこだと思う?」

「このお話にタイトルをつけるとしたら、どんなタイトルにする?」

 などなど……。おもしろく感じた「種」が見つかれば、そこを深掘りしたり、膨らませたりすることができます。親御さんが感じたこともおしゃべりに加えると、会話がより楽しく広がりますよ!

いよいよクライマックス! 楽しく書いてみよう

―――このマップは便利ですね!

 感想マップにはネタが満載なので、これを参考に感想文を書きます。話すことで「なにを書くか」の目星はつけられているでしょう。おもしろいと感じた裏には、自分の体験や思いがあるはず。それを選んでつなげる作業を原稿用紙の上で行います。そして、それを考えるのは子どもです。

 なにより、ゴールは「楽しかった!」という気持ちであること。楽しく読めた本は、感想文を書きながらその楽しさを反芻できます。読書感想文を「また書きたい!」と思えれば大成功ですよ!

(取材・文/AERA with Kids編集部)

※前編<読書感想文が楽しく書ける「好きな本」選び、3つの“ポイント”とは? 読書教育のプロが解説>はこちら

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 夏号 [雑誌]

朝日新聞出版

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笹沼颯太
笹沼颯太

Yondemy(ヨンデミー)代表取締役。筑波大学附属駒場中学・高校時代に英語の多読塾で指導を受ける。東京大学経済学部経営学科に進み、3年生で中高時代のスキルを活かして友人3人と読書教育サービス「Yondemy」を設立。起業や会社の経営、営業、運営のすべてを「本から学びました」と語る24歳。

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