また、入試日程が志願者数を左右するのも小学校受験の特徴だ。考査の日程は、生まれ月や名前、願書の受付順など各学校によってもルールが異なり、受験票が届くまで正確に併願スケジュールを組むことは難しい。「早稲田実業学校初等部などの人気校では、入試が何日かに分かれ、考査日程が読みづらいことも」(吉岡さん)。昨年度よりランクアップした学習院初等科(5位)、森村学園初等部(20位)などは学校の魅力に加え、「入試スケジュールが立てやすい」ことも人気の一因のようだ。
野倉さんが最近注目しているファクターは「学校の立地」だという。「都心に住むファミリー層の中には、たとえ名門小学校でも自宅から遠いと敬遠する向きも。アフターコロナの学校選びには、千代田区、港区、文京区など、『都心回帰』の傾向が見うけられるように思います」(野倉さん)
※編集部注 ランキングデータを最新のものに更新しました(2024年8月20日0:30)
(文/澤田聡子)
【AERA English 特別号】英語に強くなる小学校選び 2025 (AERAムック)
朝日新聞出版
著者 開く閉じる