「反逆のカリスマ」と呼ばれた元K-1世界王者の魔裟斗さん。2022年に「第12回イクメンオブザイヤー」を受賞するなど、今は子育てに熱心なパパとしても有名です。長女、次女の小学校受験を振り返りつつ、お子さんとの接し方について語ってくれました。

MENU 初めての“お受験”は怒られてばかり 子どもの同級生はみんなファミリー 怒るより、褒めて伸ばすほうがいい

初めての“お受験”は怒られてばかり

――魔裟斗さんが、家族と向き合う際に大切にしていることは?

 やっぱり家族は、「愛情」が一番のベースではないでしょうか。そのベースがしっかりしていれば、途中で何かあったとしても、子どもたちも「自分は大丈夫」だと自信が持てるんだと思います。あと、僕は子どもに対して叱ることも結構あるんですが、それは子どもによくなってほしいから、ちゃんとしてほしいという愛情があるから叱っているわけです。きっと子どもにもその気持ちは伝わっているんじゃないかな?

 ただ、「愛情」というのは、小学校受験界では普通のことだそうで(笑)。実は、長女も次女も小学校受験をしたんです。長女の受験のときに通っていた幼児教室の先生に「子育てに一番必要はものは何ですか?」と聞かれて、僕は「愛情です」と自信をもって答えたんですよ。そしたら「お父さん、それは当たり前です」って怒られました(笑)。それより大事なものってないと思うんですけどね。

――小学校受験されたんですね。

 そうなんですよ。当時子どもが通っていた幼稚園は全員がお受験するという、いわゆるお受験幼稚園だったんです。僕は最初あまりそちらのほうには関わっていなかったし、「お受験なんてしなくていいじゃん」と思っていました。

 長女が年少の頃、妻が公園で子どもを遊ばせていたら、先輩ママから「公園で遊んで楽しいのは今だけだから。今を楽しんで」って言われたらしいんです。妻はそれを聞いて、最初は「嫌みを言われたのかな……?」と思っていたらしいんですが、年中になるとどんどん周りがお受験モードになっていって、そのママの言っていたことが理解できた、と話していました(笑)。

 ママたちの熱心さはすごいですよね。でも、僕もそんなに妻が一生懸命なら協力しよう、という気持ちに変わっていきました。

次のページへ学校見学は嫌いだった
著者 開く閉じる
稲垣飛カ里
稲垣飛カ里

子育て・教育分野を中心に活動する編集者/ライター。最近の関心ごとは中学受験とおうち英語。プライベートでは小3男子、小1女子を持つ私立小ママ。仕事と育児に追われる日々の癒しは韓国ドラマ鑑賞。X:@hikari_son

1 2 3 4