そう聞くとホッと安心したくなるが、コナラは落葉樹だから、冬になれば葉は地面に落ちてしまう。その後、葉についたAMPsのうちどのくらいが地下にしみ込み、どれぐらいが空気中に舞い上がって、どんな害を及ぼすのかなどについては、まだ何もわかっていないという。
今後、この研究がさらに進むことに期待したいが、研究者らに任せるだけでは問題は解決しない。私たち一人ひとりが、必要以上のプラスチックを使わないようにし、ゴミとして捨てるときはきちんと分別して出すことでも、マイクロプラスチックの量は減らせる。そんな各々の行動と研究の進歩の両方があってこそ、問題解決の道が切り開かれるはずだ。
(文/上浪春海)
画像・データ提供 日本女子大学・宮崎あかね教授
ジュニアエラ 2024年 7月号 [雑誌]
朝日新聞出版
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