食育も大切。社会全体で問題意識を
――子どもの肥満は、社会全体の課題でもありますね。
現在の子どもの肥満増加の背景には、家庭環境だけでなく、社会全体の問題も大きく影響していると言わざるを得ません。
まずは、加工食品に頼らない健康的な食生活についての「食育」など、教育の改革と社会全体でのサポート体制が必要不可欠です。また、親の働き方改革など、社会全体での取り組みや子どもの肥満割合が高い貧困世帯や不登校児への適切な支援も必要でしょう。増え続ける子どもたちの肥満は、社会全体でもっと問題意識をもち、意識改革を図っていくべき課題だと感じています。
(構成/石川美香子)