一緒にいたい、誰かにとられたくない、ドキドキする、触れてみたい、好きな人が誰かと楽しくしていると胸が痛い、おいしいものを食べたときにその人にも食べさせてあげたいと思う、笑っていてくれたらうれしい、とかが多かったかな。

 それから、好きな人がいると勉強や掃除、化粧にダイエットっていうめんどうなことが頑張れるようになった、好きな人のことを考えると努力が楽しくなった、って言う人もいた。

「恋愛の好き」ってなに?

 一方で、「恋愛的な好きってよくわからない」って思っていたという人もいたよ。その人は、「好きにもいろいろある」から、「恋愛の好き」がどれに当てはまるのかわからないと言っていた。周りが好きな人の話をするたびに温度差を感じていたんだって。「あれ? わたしってもしかして変なのかな?」っていうふうにも思っていたらしい。

 にっしーくんも知っているかもしれないけど、そもそも世界には人を好きにならない人もいるし、信頼関係を築いてやっと「この人好き」って気持ちになることもある。もちろん異性に対して恋愛感情を抱く人もいれば、同性に対して恋愛感情を抱く人もいる。複数の人のことを好きになる人だっている。

 もしかしたら「人を好きになる」ということの前に、まずは自分がどんなタイプかから考えてみるのはどうかな? にっしーくんからのお悩みをもらって『なぜいつも“似たような人"を好きになるのか』(岡田尊司著)って本を読んでみた。この本は人の恋愛傾向をタイプ別に分けているんだ。あまり人を好きにならないタイプのなかにもいろんなタイプがあって、例えば自己肯定感が低くて「自分みたいなものを好きになる人なんていない」っていう人や、「何も信じられない」から人を好きにならない人も。相対性理論を作ったアインシュタインのように「自分の好きなことにしか興味ない」って人もいるんだって。

 にっしーくんが恋愛の好きについて言っているのかはわからないけど、まずは自分のタイプを知るところからはじめてみたらどうかな? よしおが話を聞いたなかに出てきた「恋愛的な好きってよくわからない」と言っていた人は、インターネットでいろんな人の恋愛傾向を調べて、自分と同じような人を見つけて安心したと言っていたよ。

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