×「失敗してもいいからやってごらん」
「失敗してもいいからやってごらん」は使う場面によって、励ましにも脅しにもなります。
子どもが「やってみたいけど失敗が怖い」と訴えたときは、失敗してもひとりじゃないよ、大丈夫という意味の励ましの言葉になります。
でも、「失敗が怖いからやりたくない」と言っているときは、失敗を怖がらないでやりなさいという命令の言葉になってしまいます。
×「もっとこうしたほうがいいよ」
子どもががんばっていると、つい「もっとこうしたほうがいいよ」とか「次はここに気をつけようね」などと助言したくなるものです。
でも、子どもにとって親の助言は「これじゃダメ」という否定の意味で伝わります。どこまでがんばればよいかわからず、やる気を失うこともあるかもしれません。エンドレスにダメだしすることで、子どものやる気がなくならないように注意しましょう。
×「ちゃんとがんばりなさい」
子どもがすぐにあきらめて投げだす態度をとると、大人はちゃんと集中してがんばればできるのにもったいないと感じて「ちゃんとがんばりなさい」と言いたくなります。
残念ながら、この言葉は抽象的すぎるので、子どもにはうまく伝わりません。チャレンジしてみたものの、子どもが集中できずにいたら一度休憩をはさんでみましょう。また、あきらめている様子が見られるときは、コツやヒントを教えるなど、具体的なサポートをするとがんばることができます。
声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力
吉田 美智子
著者 開く閉じる